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工作機械(マシニングセンタ)の用語集

切削加工の基礎 マシニングセンタ

工作機械(マシニングセンタ)における基本的な用語を解説します。特定の加工方法や機械の種類によっては、さらに専門的な用語が存在する場合があります。

数値制御(NC)

コンピュータによって制御される機械装置で、精密な作業を可能にします。

CAD/CAM

設計(CAD)および製造(CAM)のためのコンピュータ支援ソフトウェア。設計から製造までの一貫したプロセスを管理します。

加工速度

ツールが加工物に接する速度。一般的に、回転数や進行速度で表されます。

送り速度

ツールが材料を削る速度。ツールの進行速度と関連があります。

スピンドル

ツールを保持し回転させる部分。高速回転を実現し、加工精度に影響します。

リニアガイド

直線運動を高精度に行うための案内装置。

リニアスケール

マシニングセンターなどで位置決め精度を向上させるためのセンサー。

ボールねじ

スクリューのような構造で高精度な移動を実現する部品。

エンコーダ

工具やワークの位置や速度を測定するためのセンサー。CNC機械の正確な位置決めに欠かせません。

ロータリーエンコーダ

回転角度や回転速度を検出するセンサー。モーターや主軸の位置制御に利用。

スピンドルモーター

マシニングセンターの回転軸で、切削工具を回転させるために使われるモーター。

ドライブユニット

CNC機械の各軸を動かすための電動モーターを駆動する部品。位置決め精度を高める役割を担います。

パワーサプライ

マシニングセンターに必要な電力を供給するための電源装置。

インバーター

モーターの回転速度を制御するための装置。特にスピンドルモーターに使用され、加工における精度を向上させます。

リミットスイッチ

機械の各軸が移動範囲を超えないように、位置を検知して停止させるスイッチ。

サーボモーター

高精度でトルクや位置制御が可能なモーター。CNC機械の軸の精密な動きを実現します。

ソレノイドバルブ

クーラントや空気圧などを制御するために使用される電磁バルブ。

オペレーションパネル

CNC機械の操作や設定を行うためのインターフェース。タッチパネルやボタンが搭載され、ユーザーが機械の制御を行います。

クーラントポンプ

切削中に工具やワークを冷却するために使用されるポンプ。切削液を供給して工具の寿命を延ばす役割があります。

ベッド

工作機械の基礎となる土台部分。

コラム

主軸やテーブルを支える垂直な支柱。

テーブル

ワーク(加工対象物)を載せる台。

ATC(Automatic Tool Changer)

自動工具交換装置。

APC(Automatic Pallet Changer)

自動パレット交換装置。

ホルダー

切削工具をマシニングセンターに取り付けるための部品。

タッチプローブ

工具やワークの位置を自動的に測定するセンサー。CNC機械で使用され、精密な位置決めや測定を行います。

切削工具

材料を削るための工具。種類にはエンドミル、ドリルビット、リーマーなどがあります。

チャック

ワークピースを保持する装置。回転や安定した位置に保持する機能を持ちます。

自動測定装置

加工後の寸法や形状を自動的に測定する装置。加工品質の確認に使用されます。

CNC(Computer Numerical Control)

コンピュータによって数値制御される装置。加工の精度と効率を向上させます。

ツールパス

CNC加工において、工具が移動する経路。設計ソフトウェアで事前に決められます。

チップ(インサート)

切削工具の先端部分。または、材料を削る際に形成される小さなかけらです。

切削条件

加工時の切削速度や送り速度、切込み量など、加工における条件を指します。

切削抵抗

切削工具が材料を削る際に発生する抵抗。適切な工具と加工条件を設定するために考慮されます。

切削液

切削時に工具と材料の間に使われる冷却・潤滑液。工具の寿命と加工品質の向上に寄与します。

ワーク

加工対象の金属や部品。マシニングセンターで加工される対象物。

加工精度

加工される部品の寸法や形状の正確さ。特に精密な部品加工において重要です。

工具径補正

切削工具の実際の径と設計された径との間に生じる微調整。加工精度の向上に寄与します。

工具長補正

工具の長さを自動で測定し、補正データをフィードバックする。

ワーク着座センサー

ワークが正しくセットされているかを確認するためのセンサー。

温度センサー

スピンドルやモーター、切削油などの温度を監視し、熱変位補正や異常検出に活用。

振動センサー

機械の異常振動を検出し、故障予知保全(予防保全)に利用。

光電センサー

作業者の侵入や異物の有無を検知し、安全対策に利用。

近接センサー

非接触で物体の有無を検知し、ドアの開閉確認やワーク位置検出に使用。

過負荷センサー

モーターやスピンドルに異常な負荷がかかった際に検出し、緊急停止させる。

プログラム

CNCマシンに与えられる指示群。切削経路や工具の選択、加工条件などを含みます。

工具寿命

切削工具が使用できる期間。適切な加工条件と工具の管理が重要です。

高速切削

高速での加工を実現するための技術。切削速度や進行速度を最適化し、生産性を向上させます。

ヘリカル切削

CNC機械で円形軌道を持つ工具が、ヘリカル形状の加工経路を移動するプロセス。

これらの用語は、マシニングセンタにおける加工プロセスや装置の理解を深めるためのさらなる要素です。特に先進的な加工技術や精密加工に関心がある場合に役立ちます。

輪郭加工

ワークの外形や内形を削る加工。

ポケット加工

平面上に窪み(ポケット)を削る加工。

高速加工

高速回転の工具を用いた高効率な加工方法。

X軸 / Y軸 / Z軸

機械の移動方向を表す座標軸。通常、X軸(左右)、Y軸(前後)、Z軸(上下)。

A軸 / B軸 / C軸

回転軸。A軸(X軸回り)、B軸(Y軸回り)、C軸(Z軸回り)。

ワーク座標系

ワーク(加工対象物)に設定される原点。

オフセット

刃物の位置を補正する機能。

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