金属材料の基礎知識

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金属加工で注意すべき“見えない力”|残留応力の基礎知識

金属加工では、図面通りに寸法を仕上げ、表面精度や強度などを満たすことが当然のように求められます。しかし、それだけでは本当に高品質な製品とは言えません。実は、見えない内部の「力」=残留応力(residual stress)が、製品の変形・割れ・寿命短縮などの不具合を引き起こす“隠れた原因”となっていることが少なくありません。
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なぜ粒界腐食が起こる?金属劣化を防ぐための基礎知識

粒界腐食(Intergranular Corrosion, IGC)は、金属構造物の信頼性を脅かす重大な腐食現象です。特にステンレス鋼などの耐食性金属で発生するため、「腐食に強いはずの材料が突然破断した」といったトラブルの原因となりがちです。粒界腐食の発生メカニズムから、なぜ特定の材料・条件で顕著になるのか、さらには実務で役立つ防止対策を解説
コラム

ハイエントロピー合金の特性解析と産業応用の可能性を徹底解説

近年、従来の常識を覆す金属材料として「ハイエントロピー合金(High Entropy Alloy:以下HEA)」が世界中の研究者や技術者から注目を集めています。従来の合金設計とは異なるアプローチで構成されるこの新素材は、構造材料・機能材料の両面で革命的な性能を示し、将来の製造業や先端産業の材料戦略に大きな変化をもたらす可能性を秘めています。
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アルミ製品の耐久性アップ!アルマイト処理の基礎知識【徹底解説】

アルミニウムは空気中でも自然に酸化して薄い酸化被膜を作りますが、自然発生の膜はわずか数ナノメートル程度と非常に薄く、耐食性や耐摩耗性には限界があります。アルマイト処理を施すことで、数ミクロンから数十ミクロンに達する厚い酸化皮膜を作り出し、アルミ製品の弱点を補強できるのです。
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伝導性で選ぶ金属材料|導電性・放熱性を活かす設計のポイント

近年、電子機器の高性能化・小型化・高出力化が進む中で、金属材料の「伝導性」に対するニーズが急増しています。特に電気伝導性(導電性)と熱伝導性(放熱性)は、製品設計の根幹に関わる性能要素であり、これらをうまく活かすことでエネルギーロスの低減や熱暴走の回避、製品寿命の延長といった成果が期待できます。
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引っ張り強さの測定方法とJIS規格のポイント解説|材料選定の基本を押さえよう

ものづくりの現場において、製品の強度や信頼性を左右する「引っ張り強さ(引張強さ)」は非常に重要な物性値です。特に金属や樹脂、ゴムなどの材料にどれほどの力が加えられるかを見極めるうえで、この数値は設計・加工・品質保証のすべてのフェーズで活用されます。
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ミルシートとは?金属材料の品質証明書をわかりやすく解説

ミルシートとは何か?金属材料の品質証明書としての役割や記載内容、活用方法を初心者にもわかりやすく解説。偽造防止のチェックポイントやJISとの関係も詳しく紹介します。金属加工や製造業に関わる方なら、一度は耳にしたことがある「ミルシート」。特に鋼材やアルミ、銅などの金属材料を仕入れる際には、品質管理の観点から非常に重要な書類です。
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SKD61とSKD11の違いは?用途と性質を徹底比較|金型材料の選定に迷わない!

金型設計・製作の現場で頻繁に名前の挙がる鋼材「SKD61」と「SKD11」。どちらもJIS(日本工業規格)で定められた工具鋼ですが、それぞれ「熱間ダイス鋼」と「冷間ダイス鋼」という分類に分かれ、性能や用途が大きく異なります。今日は、SKD61とSKD11の違いを化学成分、物理特性、熱処理、加工性、耐久性、コストなど多角的に比較。
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ステンレスSUS303の特徴と使いどころをやさしく、でも詳しく解説

ステンレス鋼にはさまざまな種類がありますが、その中でも加工性に特化した「SUS303」は、多くの機械加工業者から高く評価されています。今日は、SUS303の化学的性質や機械的特性、加工上のメリット・デメリット、他ステンレス鋼との比較、さらには具体的な使用例や注意点まで、詳しく解説していきます。
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進化する金属材料 〜ナノ・ハイエントロピー・自己修復〜

金属材料の分野は、技術革新とともに急速に進化しています。以下では、現在の最前線にある金属材料に関するトピックをいくつかご紹介します。軽量かつ高強度の金属合金は、自動車や航空宇宙産業で重要な役割を果たしています。特にアルミニウム合金やチタン合金の進化が注目されています。
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析出硬化とその特徴

析出硬化は、金属材料の強度と硬度を向上させるために使用される熱処理技術の一つです。これは、金属の内部に微細な析出物を生成することで、金属の結晶構造を強化し、強度を高めるプロセスです。以下に析出硬化の原理、プロセス、および応用について詳しく説明します。
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金型で使われる金属の選定と特性

金型は製造業において重要な役割を果たしており、その性能は使用される金属の特性に大きく依存しています。金型に使用される金属の種類、特性、選定基準、およびそれぞれの金属がもたらす利点と特徴について書いてみます。工具鋼は、高い硬度と耐摩耗性を持ち、切削工具や金型などの工具を製造するために使用される特殊な鋼の総称です。
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銅のバリエーション:あなたのプロジェクトに最適な素材は?

銅(どう)は、自然界で広く見られる金属元素の一つで、化学記号はCu、原子番号は29です。古代から人類にとって非常に重要な金属として利用されてきました。その歴史は古く、約1万年前には銅の加工が始まっていたとされています。銅の特徴の一つは、その美しい赤褐色の輝きです。さらに、柔らかく加工しやすい性質と優れた導電性、熱伝導性を持っています。
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特殊鋼とは何か?その種類と用途をわかりやすく解説!

特殊鋼は、通常の鋼よりも特定の特性や性能を持つ鋼材のことを指します。これらの特性や性能は、特定の用途や要件に対応するために調整されています。特殊鋼の特性には、耐摩耗性、耐食性、高温耐性、強度、硬度、磁性、または特定の磁気特性などが含まれます。特殊鋼は、自動車産業、航空宇宙産業、建設業、道路や鉄道のインフラ、工具製造、およびその他の産業で幅広く使用されています
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ベリリウム銅の特性と多彩な用途:優れた性能を活かす

ベリリウム銅(BeCu)は、銅にベリリウムを少量(通常0.5~3%)加えた合金で、非常に優れた物理的特性を持っています。この合金は、金属加工の分野で重要な役割を果たしており、特に高い強度、耐摩耗性、耐腐食性を兼ね備えています。さらに、非磁性という特徴もあるため、精密機械や電子機器の製造において重要な材料となっています。